秋葉原に数多くある、コンセプトカフェ(いわゆるメイド喫茶)の中で一番通い詰めたであろう、ザ・グランヴァニアの通常営業が昨日終わりました。
ザ・グランヴァニアで最後の「今日のおやつ」。通常営業は今日で終わりかぁ……。名残惜しい。
— 高橋のぞむ🐸 (@takahashi365) September 22, 2019
適度に空いてて入りやすいお店だった……。 pic.twitter.com/GsFksoXGPb
秋葉原にオフィスを構える会社に転職し、勤務体系も比較的自由が効くようになったため、長めの昼休みを取るときによく利用していました。コンセプトカフェの中で非常に満足度が高いお店でした。
そもそも、コンセプトカフェと聞くと、提供される食品に見合わない価格設定や高額なチャージが想起されがちですがそのようなことが一切無く、言うならば女性の店員さんがメイド服を着て(ないしコスプレして)接客をしている普通の喫茶店でした。
提供される飲食物は美味しく、グランヴァニアのルーツは喫茶店であることから、コーヒーのクオリティも高かったです。喫煙席が広く取られていることもあって、コーヒーを飲みケーキをつまみながら、タバコをぷかぷかと吹かすのに最適な場所でした。ついでに可愛い店員さんを見て目の保養ができる。そんなお店だったと思います。
私がこのお店のことを知ったのは、昨年度の2月頃でした。友人に誘われてお店に入り、その雰囲気が気に入りました。夜帯(この時間を店は酒場タイムと呼んでいました)に行けば300円(税別)のチャージはありますが、美味しいおつまみを食べながら、珍しいビールを飲むことができました。特に私は黒ビールが好きだったので黒ビールが気軽に飲めたり、珍しい海外のビールが飲めたのは満足度がとても高かったです。
店員さんはお客さんと話をするように指導されていたのか、暇そうにしているお客さんに話しかけている様子を見ていました。私は「しゃべりかけるな」というオーラを全身から出していたため、ほとんど話しかけられることはありませんでしたが、一部の店員さんとは仲良くなれたし、楽しい時間を過ごせたと思います。
このお店に通ったのはわずか7ヶ月という短い時間でしたが、ひとつの大きな思い出を作ることができました。食べたことがないフードやケーキもあったと思います。残念でなりません。もう少し寒くなってきたら、かじかむ手をこすりながら、ホットコーヒーを頼む予定だったのですが……。心に大きな穴が開いた気分です。
ゆったりと座れる木製の椅子。静かな店内。時々話しかけてくる店員さん。美味しいコーヒーとケーキ。木の匂いが香る店内。そんなグランヴァニアが恋しくてたまりません。しかし、もうそこに訪れることは叶わないのです。