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嫉妬という感情

 他人に嫉妬する。他人から嫉妬される。生きていく中で避けられないことですが、この嫉妬という感情が、平穏な毎日を脅かす感情のひとつだと考えています。

 先日、ネットを見ていたら「むっ」とした感情を抱きました。この感情が何かと考えると、それは嫉妬だったわけです。なぜ、私の中で嫉妬心が沸いてしまったのかと考えたのですが、この場合においては「自分の持たざる能力を嫌いな人間が持っていたから」でした。

 本来、自分の持たざる能力を見たときに、抱くべき感情は憧れや尊敬だと思います。この人を見習って「私もこの能力を身につけられるようにしよう」と努力するものです。しかし、嫉妬という感情は、なかなか正の方向に感情が向かず、腹の中で、己の非力さを笑う虫が蠢くかのような、決してポジティブではない感情が表に立ちます。

 この感情を上手に自分の中で消化できれば良いのですが、それが表に出てしまうと最悪ですね。嫉妬心から生まれる行動に、ろくなことは無いと思います。過去に、嫉妬心からか、他人から攻撃をされたことがあったのですが、する方も一時的にはスッキリするかもしれませんが、後々面倒くさいことにしかなりませんからね。された方が不快な思いをするのは、いうまでもありません。

 「あ、これは嫉妬心が湧き上がってるな」と思ったら、その情報をシャットアウトするに限ります。精神的にも楽になりますし、なんだかんだいって嫉妬するのも疲れますからね。

 と、まあ聖人君子のようなことを書いていますが、こういう人間になれたら良いねという話でした。嫉妬心もポジティブな方向に向けられるならいいのですが、本当に難しいと思います。もちろん、必ずしもそれができないわけではないと思うのですが、個人的には「なぜそう思ったのか」と考えて、それにいたった経緯を切り分けていった方が生産的なんじゃないかなと思いました。

 「嫉妬の感情に燃える、百合の花園」みたいなのは、見ていてニヨニヨできるかもしれませんが、実写のドラマだと私は共感性羞恥が働いて見ていられなくなります。ちなみに、こち亀も共感性羞恥が働いて見られないタイプの人間です。ではまた。