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コンテンツ生産力がないバイラルメディアは消えゆくようです。

 正月休みということで何も考えずに Twitter をしていたら、Twitter の広告にいわゆるバイラルメディアのアカウントが表示されました。「うげっ」と思ったのですが、ふと考えると2014年に爆発的な数が誕生したバイラルメディアが淘汰されほとんどのサイトが更新を止めていることに気がつきます。私自身はバイラルメディアと呼ばれるサイトが好きではありませんが、一定の人には受け入れられているのでそういった受容というのはあるんだろうなという認識です。

 ここまで書いていて思ったのですがバイラルメディアの定義とは何だっけという気持ちになったので簡単に調べました、以下のサイトの説明が一番しっくりきます。

 バイラルメディアの「バイラル(viral)」とは、もともと「ウイルス性の」という意味の単語です。そこから転じてマーケティング業界では、まるでウイルス感染のように口コミで爆発的に広がっていくことを「バイラル効果」、この効果を利用して低コストかつ効果的な宣伝や顧客獲得に結びつけるマーケティング手法を「バイラルマーケティング」と呼んでいます。

 引用元: 米国で急成長の「バイラルメディア」ってどんなもの? | THE PAGE

 狭義では「Twitter や Facebook で共有することを前面に押し出した、テキスト・画像・動画サイト」みたいな感じでしょう。特に嫌がられたのが Twitter コンテンツの転載でしょうか。正しい言い方をすると出典や引用元の明記がないいわゆる無断転載にありました。正直、Twitter からのツイートの引用というのは、Twitter 社が指定する方法で引用されるなら仕方が無いとも思いますが(私は嫌だと感じるタイプなので自身が Twitter からツイートを引用する際は一言許諾を得てから引用を掲載するようにしています)あまり穏やかじゃない方法だったりとか、画像付きツイートの画像だけを掲載して誰が一時創作者へのクレジットを書かなかったりとか、ここら辺はパクツイBOTにも通じる部分があって、なかなか文書かしづらいですね。ネットの闇という感じです。

 話が脇にそれましたが、結局の多くのネットユーザから受け入れられなかったのは SNS 等から正規の方法をとらずに画像を引用して、それでページビュー(PV)を稼ぐバイラルメディアでした。まあ……そりゃあ……「バイラル」するために SNS 使っているのに、一方的に恩恵を享受するというのは無理な話でもあります。それらのサイトに通じて言えるのが「コンテンツ生産力の低さ」でした。

 端的に言えば自身でコンテンツを生産するだけの力があれば他人からコンテンツを無断で転載する必要がないため、白羽の矢を立てられることもなくコンテンツを増やすことができ「バイラル」の特性を生かして多くの人にコンテンツを閲覧してもらえます。ですから、どこかから拾ってきたような、ボケて!の画像や GIF 動画や Vine の動画だけを集めるようなサイトは、よほど面白いコンテンツを見つける能力に長けた人がやっていない限り、そのサイトの存在価値というのはないため、いずれ消えていくのでしょう。一方で、自身でコンテンツを生産する能力があるバイラルメディアは以後も強い力を持って多くの人に笑いを提供するのでしょうね。(その笑いが良質かどうかは関知できませんが)

 今年のネットにはどんなサービスが生まれては消えていくのでしょうか。私もその荒波にもまれないように のみこまれないようにしなければいけません。