Destiny の最も難しいクエストである「ハードレイド」をクリアしたので、今までを通してプレイしてきた感想とレビューを書いていきます。
最初に、このゲームを100点中で採点するならば40点です。偏差値は45くらいです。端的に言えば面白くないです。最初は面白いかもしれませんが1週間もあると飽きが来ます。発売日に購入して今までプレイしてきました。このエントリを書いている時点でキャラクターのレベルは以下のようになっています。
- タイタン: レベル29
- ウォーロック: レベル26
- ハンター: レベル27
悪い点ばかりを挙げるのも良くないので、このゲームの良いところから書いていきます。
雰囲気が良い
宇宙が絡むストーリーが好きで RPG で言うところのスターオーシャンシリーズを長らく愛してきた私からすると SF 要素が強い本作には心をくすぐられました。舞台背景もボンヤリとしながらも興味を引き、全体としての雰囲気は良いです。
グラフィックが綺麗
グラフィックは全体を通して綺麗です。具体的な画面解像度やAAのレベルなどは検証していませんが、PS4 でプレイすると水面の処理やテクスチャの品質などの高さに驚きます。
武器が多彩
オートライフル、パルスライフル、スカウトライフル、ハンドキャノン、スナイパーライフル、ヒュージョンライフル、ショットガン、マシンガン、ランチャーの中に個性溢れる数多くあります。特にエキゾチック・レジェンダリー武器は使っていて面白いものがいくつもありました。お気に入りのエキゾチック武器は「トルン」でプレイ動画をYoutubeにアップロードしたりもしました。
FPSとMMOの融合
かつてPC向けのMMO、アラド戦記やPSO2を少しだけプレイしたことのある私からするとFPS+MMOという組み合わせは新鮮でした。複数人がタワーやオービットに集まって、挨拶をしたり踊ったり、ワイワイと楽しめるようになっていました。また、PS4には標準でマイクが同梱されているので、コミュニケーションも円滑に進みます。
ひとまず、良い点は上げたので続いて気になった点を書いていきます。Destiny ファンの方で気分を害される方がいたらすみません。
ストーリーが短い
本作の壮大な世界観に反比例するかのようにストーリーが短いです。ストーリーは瞬殺レベルで終わります。FPSになれていないプレイヤーでも6〜10時間程度あれば余裕でクリアできるでしょう。また、作中の伏線はほとんど回収されずに終わります。「結局、あの女は何?」「シム博士って誰?」「これからどうなるの?」「なぜプレイヤーキャラクターに光の特性があったの?」……。例を挙げればキリが無いくらい広げられた風呂敷はたたまれていません。
ロードが長い
ロードの長さがこのゲームのユーザ体験を損なわせている一番の要因かもしれないです。私はDL版を購入しましたが、それでもロードが長いこと長いこと……。タワーからオービットへ移動して、再びタワーに移動するまでの時間が苦痛他なりません。
宇宙船を使って移動している様子にしてロード時間の遅さを誤魔化しているのでしょうが、ソレが誤魔化しきれないレベルで遅いです。勘弁して欲しいです。
レベル上げがしんどすぎる
レベルが20に到達すると、光の装備を手に入れてレベルを上げていかなければいけません。しかし、これがたまらなく苦痛です。以前は「女王の怒り」イベントで、頭と胴のレジェンダリ—は出ましたが、今ではクルーシブルかバンガードをひたすらプレイして、ポイントを回収。その後ショップで購入という形になりますが、クルーシブル・バンガード共に1週間で100までしか紋章がたまりません。
作業&お遣いゲー
Destiny には「日刊英雄ストーリー」「週刊英雄ストライク」「週刊ナイトフォールストライク」という、通常のストーリーやストライクとは異なるものが用意されています(いずれも、高レベルにならないとプレイできません)
この日刊英雄ストーリーはすでにクリアしたストーリーを報酬のために再びプレイさせられます。そこには新しいゲーム体験がありません。ただの作業です。週刊英雄ストライクや週刊ナイトフォールに関しては、そこそこやり応えがあるのですが(というか普通に死ぬレベルで難しい)何度も何度も同じストライクをやらされるのがたまらなくつまらないです。
同様にお遣いゲーと書きましたが、これはレベル上げに必要な素材をパトロールで回収し、収拾しなければいけないことに起因します(これもどちらかというと作業なんですが) わざわざ、素材集めなんてさせないで敵からドロップか店売りしてくれればいいのにと思いました。というか、前時代すぎでしょ……。実地まで行って素材収拾とか……。いつの時代なんだよって感じです。
レイドに行こうにも人が集まらない
レイドに行こうにも人が集まりません。私は運良く誘っていただいてレイドに行けたのですが、第一難関はレイドに行く面子を集めることです。本作には伝言板や集会所のようなシステムが無いため、タワーにいる人の様子を覗い「あ、この人レイド行きそうだな」と思ったらアプローチをする高度な心理戦が必要になります。あるいは、誘い待ちもありでしょうがレベルが低いとまず誘ってもらえません。
人集めに関してはクランに入れば問題ないんでしょうが、そこら辺の人間関係が面倒くさいと感じる人には相当しんどいと思います。
散見されるバグ&誤訳
本作にはバグと誤訳が散見されます。わかりやすいバグが音バグで、レイドをプレイしていると、時々音が正しく聞こえなくなります。他にも、ウォーロックのサンシンガーが自己蘇生すると発生するバグや、はまると出られなくなる3Dモデルなど、気になるところはたくさんありました。後、バグと言って良いのかどうかわかりませんが、テンプラー落とし、アテオン落としは致命的なバグなんじゃないかなと思います。アテオン落としは対策されましたが、テンプラー落としは未だ健在です(攻略が楽になるんで良いんですけどね)
また、誤訳や翻訳に起因するバグも散見されます。一番わかりやすい誤訳は「トルン」原文は「Thorn」です。普通に読んだら「ソーン」ですね。後は「名無しのスナイパー」と言われているエキゾチックのスナイパーですが、あれはローカライズの際に生まれたバグでしょう(英語版には名前があります) ちなみにバウンティにも誤訳はありました(そりゃあ達成できないわけだ)
簡単な誤植の例
『味方のフォールンの蘇生にかかる時間、および自分が蘇生される際にかかる時間が短縮される。スーパーで味方に追加オーブが発生する』
『強化可能なスショットガンの発達スピードを速めるゴーストのテレメトリーリンク。30分間持続。』
特に前者の意味不明な翻訳はCall of Duty 4 の「ミュートをトグル」「昇順安定」並です。
総論
暇つぶしにはいいけど、本気になってやるゲームではないと思います。