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続:友人がワンズで買ったBTOパソコンが残念だった

前回「以上」の一言で締めたため、あれ以上に何も書くつもりはなかった。だが、予想以上の反響をいただき、その反響によって、新しくわかったことがいくつかあったので、ここにまとめていく。

なお、今回記す内容は以下の通りである。

 

  • ワンズのBTOマシンは内部に梱包材を入れてもらえない
  • HDDが輸送中に滑落する可能性
  • 届いた交換用のメモリについて
  • 所感
  • BTOで買うなら法人取り扱いのあるところがよい

ワンズのBTOマシンは内部に梱包材を入れてもらえない

フルカスタマイズPCの梱包現場に突撃! | PCパーツと自作パソコン・組み立てパソコンの専門店 | PCワンズ

パーツの滑落を防ぐために、梱包材を入れるとPCワンズのサイトには書かれているが、これはあくまでも「フルカスタマイズPC」の際に行われるものであり、BTOのマシンでは行われないようだ。パソコンをかった友人がこのサイトを見つけて

「え、俺のやつ、中に何も入ってなかったんだけど」

と、言っていたことから、その通りなのだろう。そのため、BTOで購入する場合はパーツが滑落してケース内で大暴れする可能性も考慮しなければいけない。

繰り返しとなるが、上のリンクで記した「梱包材を入れる」および「少し大きめの箱に入れる」などは、すべて「フルカスタマイズPC」にのみ適用されるものである。

HDDが輸送中に滑落する可能性

これに関しては、ツイッターで多くの反響をいただいたが、堅牢性の高いAntecのP280では、HDDのマウンタ本体が滑落可能性はきわめて低いと考えられる。

一度でも、AntecのP280を触れたことがある人ならわかるように、非常に堅牢性が高く、作りに粗さはない。

外れていたマウンタに対して、同じ症状(滑落)のような状態が再現されないか、何度か衝撃を与えて試したが、縦横どのように強い不可をかけても滑落することはなかった。

また、このマウンタは差し込み型のもので、引き抜く際には、マウンタ下部の両脇を押さえた状態でないと、そもそもマウントレールから動くことすらないのに、どうしたら「ねじ込まれたような形」になるのかは、全くもって理解しがたいし、想像することもできない。

なお、万が一に衝撃で滑落したと仮定すると、HDDには相当なショックが与えられたことになる。そのため、とりあえず、Crystal Disk Info Shizuku Edition で状態を確認したがきわめて良好なものであった。これが、HDDがねじ込まれていようが、いまいが、最も安堵してよい点だ。

友人はShizuku Editionのイラストが大変気に入ったようで、Skypeのデスクトップ共有で表示される値を見ている際に、何度も雫ちゃんをマウスポインタでなで回していた。

届いた交換用メモリ

2013年5月2日に連絡をし、2013年5月3日に注文していた、正規のメモリが到着した(あと、ねじれていた可能性を指摘したためSATAケーブルもついてきた)

注文した正しいメモリが到着するのは当然なのだが

友「何か書面で一言くらいあってもいいやろ・・・・・・」

ということなので、電話口では「大変ご迷惑をおかけしました」といっていたが、文章としてそれを伝えることはないようである。これは、電話をガチャギリされたときから、うすうすは感づいていたことだが、さすがにお詫びの文面一枚くらいは欲しいものだった。

正直なところ、これに関しては友人も相当に怒っていたようで「マジ怒カムチャッカうんたらなんたら」といっていた。

なお、個人的な話になるが、筆者もパソコンで初期不良で修理を出したことがあるが(対応が悪いといわれたhpだった)お詫びの書面とともに、液晶クリーナーの粗品までついていた。

ちなみに

友「ワンズのマスコットキャラクターに吹き出しつけて「ごめんね」っていってる紙がついてたら許してた」

といっていた。

ついでに書いておくと、誤って装着されていたメモリは着払いで返送するのだが、どこの住所に返送すればいいのだろうか。住所が書かれた紙も同封されていないし、きっと送られてきた住所に送り返せばいいのだろう。

所感

以上が友人のBTOパソコン購入記だった。念のため、MemtestのUSBディスクを用意したため、寝る前に走らせておけと伝えておいた。

前回の説明で「メモリの異常に気がつき」程度に省略したが、BSODにはメモリのエラーが表示されていた。そのため、友人は二枚のメモリを交互に差し替え、不具合が発生するかを確認し(スロットの異常でないかも確認した)二枚のうち一枚のメモリが不良品であることがわかった(と、同時にメモリのメーカーが違うこともわかったのだが)

なお、BSODは使っていてすぐに発生したものだったため、出荷時にメモリの検査項目があるのならば、引っかかるレベルの不良である。つまり、ワンズのBTOは出荷前にMemtest(あるいはそれに類するもの)を利用して、メモリのチェックをしていないことがわかる(まあ、やっていればメーカーが違うこともわかるし)

また、一番に目立ったのはサポートの悪さだった。

私は「製品には必ず不具合が発生する。そのため、不具合が発生したときの対応が重要だ」という持論がある。常に歩留まりと戦い続けている業界なので「不良品はあって当然なのだ

それは、もちろん製品自体の問題ではなく、人的なミスも含まれる。人間はミスをする。私もミスをする。しかしそれを商売でやっている以上は、それをサポートする体制が大事なのではないか。メモリのミスにしたって、HDDスクリュードライバー(今名付けた)にしたって、起こしたくて起こす人間はいないだろう。ただ、起きてしまうことは十分に考えられるので(特にこのようなデリケートな製品を販売している場合は)それの対応をする人がアレでは、全体としての評判も下がるだろう。

「返金しろ」とか「これによって、数億の損害が発生しました賠償しろ」とかいっているわけではないので、せめてもう少しまともな対応をしてほしいと思った。

BTOで買うなら法人取り扱いのあるところがよい

このように、さんざんな目にあった友人であり、それの臨時対応をした私だったが、一つの教訓として、このショップを使わないということはもちろん、BTOでマシンを買うなら法人に対して取り扱いを行っている会社を選ぶべきだということだ。

これは、ツイッターの私のフォロワーさんが「BTOは法人の取り扱いをしているところ以外は買わない方がいい」というツイートから学んだことである。

今回の最終的な争点はサポートだった。サポートはそのお店の顔でもある。法人向けのBTOパソコンを取り扱っているメーカーならば、サポートに関して一定の安心感をもつことができる。

一応、メモとして、法人向けのBTOパソコンを納品している会社を列挙しておく(思いついた限りで)

  • ツクモ
  • EPSON
  • サイコム
  • DELL(微妙に違うけど)
  • hp(これも微妙に違うけど)

というわけで、春ということもあり、BTOパソコンの購入を検討している方には、ぜひとも一度考えてほしい事柄である。

また、私としても学ぶべきことが多い事件だった。選ぶべきパソコンショップということから、企業のサポートの重要性までを再認識させられた良くも悪くもそういう出来事であった。

おまけ

滑落滑落いっていたら、この動画を思い出した。

以上。